デジタルマーケティング戦略の本格化を指向し、東京ダイヤモンド工具製作所がサイトミライズでコーポレートサイトをリニューアル
株式会社東京ダイヤモンド工具製作所
KDDIグループの一員として、オンライン専用スマホブランド「povo2.0」を展開しているKDDI Digital Life株式会社。基本料金が0円 (※1)で利用でき、必要なサービスだけを自由に追加できる「トッピング」形式を採用するなど、従来の通信プランの常識を覆す柔軟な仕組みが特徴です。サービス販売開始から3年半が経過し、よりお客様の利便性向上を目指してサービスサイトのフルリニューアルを実施しました。デジタル時代の多様なユーザーニーズに応えるべく、挑戦を続ける同社にサイトリニューアルに込められた思いや今後の展望について、お話を伺いました。
KDDI Digital Life株式会社 |
URL https://povo.jp/ |
導入サービス | SiteMiraiZ |
サイトカテゴリ | サービスサイト |
今回お話を伺った方
KDDI Digital Life株式会社 吉村様、三栖様
目的
・スマホファーストのサイトデザインに変更し、利用者の利便性を向上させる
・内製化を進めることで、サイト運営のコスト削減と業務スピードアップを実現する
・サイト構造を整理し、SEO評価を向上させ、オーガニック流入を増やす
課題
・PCメインで設計されており、スマホ利用者のニーズに対応できていない
・サイト運営が外部代理店に依存しており、修正や公開作業に時間とコストがかかる
・サイト構造が複雑で整理されておらず、検索エンジン評価やユーザビリティの低下につながっている
効果
・スマホファースト設計により、直帰率3%減少とコンバージョン率3.2%向上を達成
・業務内製化による運営コストの約62%削減と公開作業のスピードアップを実現
・見出しタグやURL構造の整理によるSEO効果向上と、ページの可視性・操作性改善
我々KDDI Digital Life株式会社は、オンライン専用スマホブランド「povo2.0」を提供しています。「povo2.0」は、auやUQ mobile に次ぐKDDIグループの第三のブランドとして、2021年9月にサービスを開始しました。
その最大の特徴は、実店舗を持たないオンライン専用のサービスであることです。これにより、従来の通信プランとは異なる柔軟性や利便性を提供しています。また、通信業界では珍しい「都度払い」の仕組みを採用し、利用者は必要な時にアプリで簡単にデータ通信量を追加できる点が大きな差別化ポイントです。
さらに、基本料金が0円であることや、企業とのコラボレーションを活用した独自のトッピングサービスなど、新しい価値を生み出す取り組みを展開しています。これらの特徴を活かし、ユーザーの多様なニーズに応える柔軟で画期的な通信プランを提供しています。
「povo2.0」の公式サイトは、2021年9月のサービス開始と同時に公開されました。しかし、サービス提供から時間が経つにつれて、サイトの運用や構造に関する課題が浮き彫りとなり、リニューアルに踏み切りました。
まずは、スマホ利用者への対応不足です。公式サイトはPC向けに設計されていましたが、実際には全体の約7~8割がスマホからのアクセスでした。そのため、スマホユーザーにとって使いにくい部分が多く、操作しやすい「スマホファースト」のデザインに変更する必要がありました。
そして、サイト運用が代理店に依存していたことです。一部のページはCMS(コンテンツ管理システム)で管理されておらず、代理店側が直接サーバーにコードを書き込む形で運営されていました。そのため、自社ではページの更新や修正ができず、依頼しても対応に時間がかかることが多く、スピード感を求められる場面で困難を感じていました。
次に、サイトの構造が複雑で分かりにくい点です。ページの階層構造やURLのルールが統一されておらず、検索エンジンから評価を受けにくい状態でした。このままではSEOの効果が十分に得られないため、サイト全体を整理する必要がありました。
最後に運営コストの高さです。代理店に依頼している分、費用がかさむことが問題となっていました。これを解決するため、運営の内製化を進めることで、コストを削減しつつ効率的な運用体制を整えたいと考えました。
SiteMiraiZを採用した理由は機能の充実さです。リニューアルに向け要件を伝えた中で、SiteMiraiZは4つの必須要件をすべてクリアしていました。例えば、投稿予約機能やURLベースのプレビュー機能があること、さらにコードが書けなくても直感的にサイトを編集できる操作性など、運用をスムーズにする機能が揃っていました。
2つ目は、自社開発のCMSであるという安心感です。以前は代理店を通して他社のCMSを使っていましたが、トラブルが起きると代理店側でも解決できないことがあり、そのたびに対応が滞ってしまっていました。その点、SiteMiraiZは自社で開発しているため、問題が発生してもスピーディーに対応してもらえる点が大きな魅力でした。実際に社内でも「自社開発っていうのは安心できるよね」といった声が上がっていました。
3つ目は、セキュリティ面の安心感です。KDDIグループとして、セキュリティ要件には厳しい基準を設けています。その基準を満たせることが導入の最低条件でしたが、SiteMiraiZはその点をしっかりクリアしていましたし、導入前のチェックや実際の運用においても、安心して任せられる対応をしてくれていました。
4つ目は、対応のスピード感と信頼感です。複数の会社と話を進めていた中で、他社の中にはレスポンスが遅かったり、やりとりがスムーズに進まないところもありましたが、SiteMiraiZはコミュニケーションがとてもスムーズで、「この会社なら信頼できる」と感じました。特に、構築中には1500ページ以上あるサイトの構造整理を丁寧に提案してくれたり、こちらの要望以上のアイデアを出してくれたりと、ただ要件を満たすだけではなく、より良いサイトにするためのサポートをしてくれたことが大きなポイントでした。SiteMiraiZを選んで本当に良かったと思っています。
構造的に大きく変わった部分として、特に「見出しタグの整理」が挙げられます。以前のサイトでは、見出しタグ(hタグ)の使い方が統一されていなかったため、今回のリニューアルでは、全ページで見出しタグを整理し、明確なルールを設定しました。それに基づいてデザイン上の見え方も統一しました。この整理によって、サイト全体が視覚的にも分かりやすくなり、コーダーの方に作業を依頼する際もスムーズになりました。結果的に、作業効率も大幅に向上したと感じています。
また、この見出しタグの整理は、「ウェブアクセシビリティ」への対応にもつながっています。リニューアルのタイミングで、より多くのユーザーにとって使いやすいサイトを目指すべきだという話が社内で出て、アクセシビリティを意識した改善を進めました。この取り組みによって、見出しタグの整理が単に構造を分かりやすくするだけでなく、誰もが使いやすいサイトを作るための一歩になったと感じています。
リニューアルで感じられた効果は、まずコンバージョン率の向上です。リニューアル前後で3.2%の改善がみられました。もちろん、複数の要因が影響している可能性はありますが、スマホユーザーの視点を重視したデザイン変更がポジティブな結果をもたらしたと考えています。
次に、直帰率の減少です。機種一覧が全て表示される状態だったものを「検索した結果だけを表示する」仕様に変更したことで、スマホでの操作性が大幅に向上しました。その結果、直帰率が3%減少し、ユーザーの満足度も向上したと感じています。
さらに、運営費用の削減も大きな成果でした。従来の運用では、代理店への依頼により高額な月額費用がかかっていましたが、リニューアル後はその費用を約38%に削減することができ、運営コストの効率化を実現しました。これにより、長期的な費用対効果が非常に高まったと感じています。
引き続き「直帰率の改善」を軸に精度の高い分析を行い、ユーザー体験の向上とコンバージョン率の向上を目指していきたいと考えています。これまでもオーガニック(自然検索)で訪れたユーザーの直帰率を重点的に分析し、改善に取り組んできました。直帰率が下がることで、サイト内のページをより多く閲覧してもらえる可能性が高まり、その結果としてコンバージョン率も上がるという相関関係が見られています。この仮説に基づき、リニューアル後も引き続き直帰率の低減に取り組んでいきます。
今回のリニューアルを機にサイト運営の内製化が進み業務効率が上がった分、分析や改善活動に時間を振り向けることができるようになりました。より多くの時間を使い、データドリブンな改善に注力できると考えています。
実際に使ってみて感じたのは、操作性の良さと費用対効果の高さです。リニューアル後、1か月ほど運用していますが、直感的で使いやすいCMSでコーディングの手間が大幅に削減された点は大きなメリットだと感じています。
私たちのように「代理店に依存している状態から脱却したい」と考えている企業様には、SiteMiraiZは非常におすすめです。専門知識がなくても社内で運営を進めやすく、内製化をスムーズに進めることができます。また、自社での運用が可能になることで、スピーディーにサイトの更新や改善が行えるようになり、これまで以上に柔軟な対応ができるようになります。もし、運用面で課題を感じている方や、外部への依存を減らしてコストを抑えたいとお考えの企業様がいらっしゃれば、ぜひ候補の一つとして検討してみてはいかがでしょうか 。
2025年9月18日時点
povo2.0の詳細はこちら▼
https://povo.jp/
※1
【共通】
・180日間以上有料トッピングの購入等がない場合、利用停止、契約解除となることがあります。
・0円0GB時は、送受信最大128kbpsとなります。
【データ専用の場合】
・契約時に初回トッピング購入が必要です。
【通話+データの場合】
・国内通話:税込22円/30秒 衛星電話への通話など、一部通話料が異なる場合があります。詳細はこちら。また、他社が料金設定している電話番号へは指定の通話料がかかります。
・国内SMS送信:税込3.3円/通(70字まで) 受信:無料 機種により最大全角670文字まで送信可能です。ただし、134文字までは2通分、それ以降は67文字ごとに1通分の送信料がかかります。
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